Ubuntu14.04でopenvswitch-brcompatを使わずにKVMをopen vSwitchで外部ネットワークに接続する・その1(対応状況の確認)

cautionThis post might be outdated.

この投稿は8 年前に投稿されたものです。
記載内容が古くなっている可能性があります。

Ubuntuを12.04LTS(precise)から14.04LTS(trusty)にアップグレードしたところ、open vSwitchで外部ネットワークに接続していたKVMが外部ネットワークと通信できなくなった。
対応に先立ってopen vSwitchブリッジ互換機能の状況について調べたのでまとめてみた。

まずは、open vSwitchブリッジ互換機能について調べてみた。
実際の設定変更はこちら。

open vSwitchブリッジ互換機能対応状況のサマリ

  • Ubuntuのopenvswitch-brcompatパッケージは12.04LTSまでしか提供されていない
  • open vSwitchのlinuxブリッジ互換機能はv1.9.x迄で、v1.10.0で削除された

対応状況の詳細

linuxブリッジ互換機能についての経緯はopen vSwitch FAQに記載されている。

openvswitch.orgのリリースニュースによると、
v1.9.0 – 26 Feb 2013

v1.10.0 – 01 May 2013

ovs-discuss MLでは、ovs-vsctlへの移行を奨めていた。

Ubuntuでの対応

(a)Ubuntu12.04LTSまで
– linuxブリッジ互換機能を使う場合は、12.04LTS+openvswitch1.9.x を使う必要がある。
– この組み合わせでは、openvswitch1.9.xで使用可能なカーネルバージョンでの縛りが生じるので、カーネルバージョンアップには注意が必要。
– 12.04LTSのサポート期限は2017.4月なので、それ以降はOSサポートの無い状態で使うリスクが生じる。
– (b)と同様の対策をとって、openvswitch-brcompatパッケージの代わりにovs-vsctlを使ってブリッジを作成して使うことも可能。

(b)Ubuntu14.04LTS以降
Ubuntu14.04LTSに含まれるopen vSwitchパッケージは2.0.1なので、ブリッジ互換機能は削除されている。
– 14.04LTSではopenvswitch-brcompatパッケージが提供されない。
このため、openvswitch-brcompatパッケージの代わりにovs-vsctlを使ってブリッジを作成して使う必要がある。

参考URL