既存パーティションをRAID+LVMに変更

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既存のdebianパーティションをLVM on ソフトウェアRAID1へ移行した時の手順。

作業準備

移行前のディスク情報とパーティション

作業項目

IDE HDD2をhdcとしてセカンダリマスターで接続

RAID1の信頼性向上のため、各ディスクはプライマリマスタ/セカンダリマスタへ1台づつ接続。
非RAIDの既存ディスクから移行するため、1台づつ設定を行う。
まずはセカンダリI/Fに IC35L120AVVA07-0 (123GB) をセカンダリのマスターとして接続。
このドライブは/dev/hdcとして認識される。

KNOPPIXでブート

既存ディスクから新ディスクへパーティションを移行させるため、以降の
作業はKNOPPIX上にて作業を進める。CDドライブにKNOPPIXディスクを入れて再起動する。ちなみに使用したKNOPPIXはバージョン4.0。

データ移行の作業効率をあげるため、ブート時のプロンプトで

として、HDDのDMAモード化とHDDスワップ使用の無効化のチートコードを指定した。
今回の作業PCがメモリ1.5Gのため noswap指定をしたが、メモリが少ない場合は指定を外した方がよいかもしれない。

KNOPPIXでLVMを有効化

KNOPPIXでブートしてさらにLVMを使えるよう設定。
LVM有効化は「KNOPPIXをLVMレスキューCDとして使う」を参考に設定。

hdcパーティション設定

追加したhdcに対してパーティションの設定を行う。RAID1+LVMの構成と
するので、RAIDパーティションとswapのみ作成。
こんな感じにしてみた。

hdcでRAID1設定(hdcのみの片肺運転)

sargeからRAID関連の設定はraidtoolからmdadmコマンドになった。
既存ドライブからデータを吸い上げるまでは片肺運転となるため、hdcのみでRAID1デバイスを作成。
今回はhdc1,hdc3をそれぞれmd0,md1としてセットアップすることに。

md0,md1デバイス設定

  • RAIDデバイスの作成
    「–force」 オプションはシングルでRAID1デバイスを作成するために必要

  • デバイスの定義を/etc/mdadm/mdadm.conf に追加。

  • 作成したRAIDデバイスを/etc/mdadm/mdadm.conf に設定追加
    mdadmコマンドで認識されたデバイス情報を確認。

  • 確認したデバイス情報を/etc/mdadm/mdadm.conf に追加する。

  • /etc/mdadm/mdadm.conf のARRAY行にauto=yesを追加

  • 構成したmdデバイスを有効にする

LVMデバイス設定

LVMボリューム設定

  • PV(物理ボリューム)設定

  • VG(ボリュームグループ)設定
    ここではsys-vg、user-vgの名前でVolumeGroupを作成した。

  • LV(論理的グループ)設定

LVMボリュームを削除したい場合は

名前を変えたいとかで削除したい場合は、lvremoveコマンドを使用する

最初からやり直す場合は、
– 論理ボリューム削除 (lvremove /dev/vgの名前/lvの名前)
– ボリュームグループ削除 (vgremove vgの名前)
– 物理グループ削除 (pvremove デバイス名)
の順で削除をおこなう

mdデバイスを削除したい場合は

/dev/md0を例にとると
– デバイスを停止させる

  • デバイスを削除する

元ディスク側のLVMボリュームを認識させる

全てACTIVEなら次へ。
inactiveになっているボリュームがあったら、lvchangeコマンドを使用して有効化する。

新たに作成したLVMボリュームをフォーマット

ターゲットディスク側のLVMボリュームを/target にマウント

元ディスク側では /home以下を除いて全て単一パーティションだったため、今回 /usr /var /home を別パーティションとし、ルートパーティションのスリム化のため、/usr/share /usr/src /lib をシンボリックリンクで /usr2 パーティションに逃すことにした。

元ディスクから新ディスクへレストア

ようやく準備が整ったので、dumpコマンドとrestoreコマンドを使ってデータ移行に入る。40分ほどで終了した。

参考URL

Debian WoodyでSoftware RAIDを使いraid1を作る

Software-RAID設定メモ

特集:LVMによるディスクパーティションの動的化(前編)

特集:LVMによるディスクパーティションの動的化(後編)

Linux/LVM/LVMの削除

UNIX02/Install Knoppix On A Software RAID

ブートディスクをソフトウェア RAID 1 (ミラーリング) に構成する際の注意

Installing with Software RAID or LVM

[Xen-devel] Debian Sarge Root Raid + LVM + XEN install guide (LONG)

Gentoo LVM2インストール

HOWTO Clone Disk Images on Linux Booted from a Network

mdadmコマンドの参考URL

  • ディスクをRAIDにする
    http://www.s-me.co.jp/ipnuts/ipnuts41/server/ch02s02.html
  • F.3. RAID ベース及びマルチパスのストレージを設定するのに mdadm を使用する
    http://www.redhat.com/docs/manuals/enterprise/RHEL-4-Manual/ja/s390-multi-install-guide/s1-s390info-raid.html
  • Sarge RAID1設定でハードディスク交換
    http://h2np.net/tips/mdadm.htm
  • mdadm(8) ver.1.0 man page [日本語]
    http://www.ioss.jp/sohodiy/mdadm8.html

  • [linux-lvm] Updated lvm2create_initrd
    https://www.redhat.com/archives/linux-lvm/2004-April/msg00086.html

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